大島富士子(ソプラノ)
ウィーン在住33年後、2009年に日本へ帰国。恵泉女学園高等部を経て、フェリス女学院短期大学音楽科の声楽を卒業後、ウィーン国立音楽大学声楽科とピアノ室内楽科に入学。
1981年に同大学を卒業。声楽を江口元子、エドウィン・サモジー、ウェイン・グリフィッツ、ツェーガー・ファンダステーネ、ピアノをハンス・カーン、ノーマン・シェトラー等、リートをインゴマー・ライナー、ツェーガー・ファンダステーネ及びダルトン・ボールドウィンに師事。
卒業後は数多くのリーダーアーベントをヨーロッパと日本を中心に開催。
1995年から5年間、ホセ・ヴァスケスの率いる「オルフェオン・コンソート」のソプラノ歌手としてバロック音楽のレパートリーを広げ、イタリアやオーストリアで演奏活動をする。
チェンバロ及びオルガン奏者のインゴマー・ライナーと共にリーダーアーベントを開催し、1990年のシューベルト生誕200年記念コンサートとしてウィーンより日本へハンマークラヴィアを持ち込んでシューベルトによるプログラムで演奏旅行をした。
ボンのベートーヴェン祭、リンツのブルックナー祭、ウィーンのイースタークラング祭、イタリアのオーロラ祭やアゾロのイースター祭などに出演。
ダルトン・ボールドウィン氏とは今回で8度目のコンサートとなる。2009年には女性ではめずらしくシューベルトの歌曲だけで一晩のプログラムを歌い、ボールドウィン氏より「シューベルト歌手」として認められる。
2013年に2度目のシューベルト歌曲の夕べをボールドウィン氏と演奏した。著書「正しい楽譜の読み方―バッハからシューベルトまで」は2009年9月に現代ギター社より出版され、すでに第6版に入っている。オーストリアでは国家公認日本語裁判通訳・翻訳者として又会議通訳者としてはヨーロッパの広範囲で活躍していた。
2014年7月オーストリア・ブルゲンランド州々都自由都市アイゼンシュタット市よりヨーゼフ・ハイドン記念名誉銀メダルを授与される。
ホームページ:
http://www.fujikooshima.net/
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)Dalton Baldwin
アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ジュリアード音楽院とオバーリン音楽院で学ぶ。ヨーロッパでは、ナディア・ブランジェ、マドレーヌ・リパッティ、ギーゼキングやコルトーに師事。
彼は多くの偉大な歌手達と一緒に仕事をしてきた。その中にはジェラール・スゼー、エリー・アメリンク、ジェシー・ノーマン、テレサ・ベルガンサなどがいる。
30年以上にわたり、スゼーの専属ピアニストを務め、その間5つの大陸を幅広く演奏旅行し、数々の受賞レコードを制作している。
ニュージャージー州プリンストンのウィストミンスターコール・カレッジをはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、東洋の各地の大学で教鞭を執っている。
世界のリート伴奏者としての地位をゆるぎないものにしているボールドウィン氏は、曲、詩、そして芸術家の音楽性との完璧な総合を目指した演奏こそ真の「伴奏」であると提唱している。
オバーリン・カレッジより名誉音楽博士号が、またフランス政府より芸術勲章シュバリエを授与されている。