今年、没後80年を迎える金子みすゞ(1903年4月11日〜1930年3月10日)は、大正末期から昭和初期にかけて優れた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の巨星」とまで称賛されました。
その詩は小学校の大半の教科書に紹介され、「この世に無用のものはない」という彼女の深いまなざしは、いまも多くのファンの心をとらえています。
本展は、新たに遠縁宅から発見された、みすゞの少女時代の写真を初公開するほか、さらに遺稿が記されている手帳、みすゞが育った仙崎や暮らした下関での貴重な資料をひもといて、その生涯を紹介します。
また今回特に、みすゞを愛する63名の著名人による『みすゞやその詩についてのメッセージ』『そこからインスピレーションを受けた書画やイラスト』も併せて展示いたします。
代表作「私と小鳥と鈴と」の中の、有名なフレーズ“みんなちがって、みんないい。”をコンセプトに、思い思いの視点で“みすゞコスモス(宇宙)”を感じとっていただける特別展です。
|